⼩⽥謙⼆(雅号 天平⼤雅)
プロフィール
1996年 | ⽇展初⼊選(以後、無鑑査2回⼊選17回) |
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2004年 | 九州会展福岡県知事賞受賞 |
2005年 | 作品集「三国志」発刊 |
2013年 | 第45回⽇展特選受賞 |
2014年 | 第53回現代⼯芸本展審査員(以後2回) 現代⼯芸本展NHK会⻑賞受賞 |
2017年 | 改組第4回⽇展特選受賞(2回⽬) |
2020年 | ⽇展新審査員に任命 |
2021年 | ⽇展会員に認定される 現代⼯芸評議員に委嘱される |
私は昔から⼈の顔を観察するのが好きで、⾼校の電⾞通学の時など、対⾯席の居眠りしている⼈の表情をスケッチしたり、いろんな年齢の⼈物のいろんな表情から、⼈となりを想像するのは、結構楽しい時間つぶしになりました。
⼆⼗歳の時ノーマン・ロックウェルのイラストに触れてデザインの勉強をしたのち、⼆⼗三歳で博多⼈形師に弟⼦⼊りしたのは、⾃分のなかでは⾃然な流れでした。
⼈の表情に惹かれるのは、刻々と変化する喜怒哀楽や、無意識のとき、放⼼状態のとき、⽇常では無防備に、その⼈の頭の中が表出したものだからであり、造形を⾏っていくなかで、根源的な、理想の表情という物に関⼼を持つようになりました。
『孫夫人』
⾼さ53.0cm
確かな記憶ではないので申し訳ありませんが、究極の「犯罪者顔」を⾒つける⽬的の研究で多くの⼈の顔を合成していくと、次第に個⼈の特徴は打ち消され、平均的で端正な顔⽴ちになっていったといいます。これを⼥性に適⽤し、絶世の美⼥の顔を造形しようとする事は(本当にそうなるかはわかりません
が)事実のある側⾯は突いているかもしれません。
表情を追求するための題材として、三国志に惹かれるのは、あらゆる⼈間のサンプルが展開しているからです。
⼈間らしい表情を持った英雄たちを、理想の表情として造形していきたいと思っています。
『慈母観音』
⾼さ49.0cm